2015年02月16日

+2.2%でも明るい日本、一方+7.4%でも先行き暗い中国!

円安を受けて、国内回帰に踏み切る企業が増加している。
パナソニック、キャノンなどが国内生産を増加させているが、この動きが本格的に加速するかどうかは定かではない。
円安がいつまで続くのか?不透明であり、また、人口減少により日本で生産するより、世界の消費地で生産する方がより有利になると言う考えが定着してきているからだ。

一方、2014年10〜12月のGDP(国内総生産)の速報値は、物価変動を除く実質で、前の3カ月と比べ、年率に換算して+2.2%と、消費税増税後、初めてのプラス成長となった。

ただ、円安、原油値下がりなどの要因が大きく、個人消費・住宅・企業の設備投資といった内需が総倒れの状況なのだ。日本経済が上向くには、海外要因がこれからも重要であることを示唆した統計となっている。

一方、すっかり正月モードに入っている中国はどうだろうか?
中国国家統計局が20日発表した2014年の国内総生産(GDP)伸び率は前年比7.4%で、1990年以来24年ぶりの低水準となった。不動産市場の低迷が需要の重しとなり、2015年も一段の伸び鈍化が見込まれている。

そして、政府の発表した7.4%という成長率が果たして本当かどうかも疑問である。
実体経済が伸びているかどうかを見る場合、より確実な指標の一つは、生産活動を支える電力消費量が伸びているかどうかである。

たとえば2013年、中国政府公表の成長率は7.7%であったが、それに対して、全国の電力消費量の伸び率は同じ7%台の7.5%であった。しかし2014年、中国全国の電力消費量の伸び率は13年の半分程度の3.8%に落ちていることが判明している。だとすれば、14年の経済成長率が依然として7%台とは疑問を抱かざるを得ない。

電力をあまり消費しないサービス業が伸びたという主張もあるだろうが、工業生産が落ち込んでいるのは肌で感じるところだろう。

2014年の中国経済の減速が政府発表以上に深刻であることを示すもう一つの数字がある。中国交通運輸省の発表によると、2014年1月から11月までの中国国内の鉄道貨物運送量は前年同期と比べると3.2%も減っていることが分かった。生産材や原材料の多くを鉄道による輸送に頼っている鉄道大国の中国で、鉄道の貨物運送量が前年比で3.2%減ということは、中国全体の経済活動がかなり冷え込んでいることを物語っている。

目に見える形で衰退が激しいのが住宅建設を主体とする不動産業。不動産バブルが崩壊して「支柱産業」としての不動産業が衰退してしまうと、今まで不動産業の繁栄にぶら下がってきた鉄鋼やセメント・建材などの基幹産業がいっせいに沈没するのは避けられないであろう。不動産投資低減のマイナス効果は、今でも既に不況に陥っているこの一連の産業の低迷に拍車をかけることになるからだ。

製造業が沈没すれば、それに支えられている雇用は大幅に減り、よりいっそう失業の拡大が予想される。しかも製造業全体の業績不振の中で従業員の賃金水準がさらに下落することも考えられる。それがもたらす致命的なマイナス効果はすなわち、中国政府が経済成長率の失速に歯止めをかける役割を多いに期待している内需の拡大がますます不可能となることだ。失業が拡大して賃金水準が下がってしまうと、今後の国内消費は縮小することがあっても拡大することはまずない。

春節明けの中国経済は目が離せない状況が待っている。

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posted by bintian at 21:55| Comment(0) | 最近中国政治経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

事業を成功させるには、信用と信頼が必要だと言われるが?

事業を行うには、信用と信頼が必要だと言われますが?
あの会社は信用が無い!と言った場合、納期を守らないとか、品質を保証すると言っておきながら、不良品を垂れ流すとか。

つまり、実績や成果物が必要不可欠なわけです。取引先は、この実績や成果物といった、過去の業績に対して「信用」するのです。

その人の過去の行為(事実)や、作り上げてきた会社といった物理的なモノに対して「これは大丈夫だ」と信用するわけですね。ですから「信用」は、信用する方が、信用される方を一方的に自分の価値基準で判断するわけです。

一方「信頼」は、そうした過去の実績や業績、あるいはその人の立居振舞を見たうえで、「この人ならこの仕事を任せてもちゃんとしてくれるだろう」とか「この人なら私の秘密を打ち明けても大丈夫だろう」などと、その人のこれからの行動を期待する行為や感情のことを指します。

そう考えると、「信頼」してもらうためにはまず「信用」が必要です。「信用」なしには「信頼」を勝ち取るのは難しいでしょう。

気持ちに気持ちで応えるのが「信頼」です。
「信頼」は気持ちと気持ちのつながりですから、一方的な判断の「信用」とちがい双方向の関係です。

では、事業を行う上で考えてみるとどうか?
取引相手から見て、個人的な「信用」はあるとします。過去の行動や言動を知っているなら、この人は信用できる、または信頼できる相手だと思っています。

ところが、彼はまだ、起業して間もない会社でもあり取引実績も少ないことから、会社対会社で見ると、実績が乏しいため、信頼関係を築くことが難しいと判断されます。(業種や、取引金額にもよるが)

中国と違って、特に日本では個人的な信頼関係よりも会社対会社の信頼関係が優先すると強く感じますね。

どう思いますか?

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posted by bintian at 12:22| Comment(0) | 働き方、生き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月15日

ハードルが高い、淘宝网「タオバオ」出店

日本の商品が人気があるからと言って、中国で販売しようと思っても簡単ではない。
実店舗は難しいが、通販サイトの淘宝网「タオバオ」であれば比較的簡単に出店は可能なのだが!
でもいろいろ調べてみると、出店後が大変な様だ。

1.淘宝ID取得 ALIPAYアカウント取得
淘宝網(タオバオ)で出店できるようにIDを取得。
2.銀行口座開設
淘宝網(タオバオ)で出店するために中国の指定銀行で口座を開設。
3.中国人保証人保証
外国人が淘宝網に出店する場合、中国人の身分保証人が必要。
4.ALIPAY身分認定
上記の3つ条件を揃い、淘宝網に資料を提出して実名認定。

淘宝網に出店するまでは、何とかたどり着くことができ、淘宝での本格販売の第一歩を踏み出せるのだ。

ところが、いざ商品を出店しようとすると
●商品の翻訳・登録
 商品の情報や紹介文を中国語に翻訳、淘宝網に登録
●タオバオ本格出店プラン店舗情報の翻訳・登録
同じく、ショップ自体の情報や紹介文などを翻訳、登録
●「淘宝旺舗(タオバオワンプー)」に加入
 独自店舗デザインを行って、中国の消費者の目を引くサイトを作る

日々のショップの運営・管理は
●中国のネットショップはチャットによる顧客対応が不可欠
 これは中国語に堪能でなければ、ちょっと訓練しただけでは難しい
●商品管理
 新商品の更新、在庫切れの商品の整理など、常に店舗を新鮮な状態を保つ
●受発注管理
顧客からの注文の確認、日本ショップへの連絡など、メールで連絡
●代金回収
 回収した人民元を日本円に両替し、日本ショップの口座に振り込む

まあ、楽天などの日本のサイトでも同じような維持管理は必要なのだが、これを中国語で、しかも習慣の違う中国人相手に行うとなると、日本人だけではおそらく難しいだろうと推測がつく。

そのほかに、アクセス解析やら、メルマガ発行など必要になってくるともうやっていられなくなる。出店代行サービスなるものも存在するが、よほどたくさん売れるか、利益率の高い商品でなければ難しいだろう。


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posted by bintian at 13:17| Comment(0) | 製造業のマーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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