2015年03月11日

中国撤退は疾風のごとく!日系企業の苦しい現実

輸出型企業、すなわち元々は中国の安い人件費に注目して日本
など海外向けの輸出のために工場を設立、運営する企業の撤退
が2010年以降、相次いでいます。

パターンとしては、全部撤退型(完全に解散・清算するか、第三
者にすべての出資持分を譲渡するか)と、一部撤退型(不採算の
生産ラインは閉鎖して、ASEAN後発加盟国であるカンボジア、ラ
オス、ミャンマー、ベトナムに生産設備を移管しつつ、中国でし
か生産できない高度技術を要す る部分のみ継続生産する)の2つ
に大別されます。

ところが、こうした企業としては苦難の選択を強いられる場面でも
日系企業の場合、過去の経験上、1つだけ誇るべき勲章がありました。

すなわち、台湾企業や韓国企業の場合、解散・清算などの手続をと
らず、ある日、突然にオーナー経営者が忽然と姿を消す「夜逃げ型
撤退」が非常に多いのですが、日本企業は常に責任をもって解散・
清算などの手続を完了するという高い公共心に溢れる勲章です。

ところが、最近、とても残念なことに、日本の「夜逃げ型撤退企
業」が登場しました。

会社清算時には「50人程度の中規模の日系企業でも、撤退費用は1
億円かかる」というのが相場と言われています。
しかも、日本企業はここでも、中国人従業員が経営陣を軟禁するな
ど暴挙や、暴動と背中合わせのリスクを負わされています。

補償金は、「10年勤続であれば10ヵ月分、5年ならば5ヵ月分の基
本給を支給)」との法定基準額があるのですが、中国ではそれに
“色づけ”するのが常識とされ、ナイキが江蘇省にある靴の生産ラ
インを撤退させる時には「法定基準額+1ヵ月分」という形で処理
したようです。

「民主的解決」は数年前、某家電メーカーが清算時に採った手法で
すが、従業員との「話し合い」が仇となり、補償金額がどんどん吊
り上げられました。

団結させない、作戦タイムを与えないためには、金額の提案をして
から合意までのリードタイムを3日以内とすることも肝要のだそう
です。

実は、私の良く知る企業も3月に入って突然撤退しました。
水面下では動いていたのでしょうが、現地スタッフや外部の人間
には秘密裏にこと進めていたようです。

まさに武田信玄の風林火山、疾風のごとく・・・なのです。
日本企業は、あらためて日本での生き方を真剣に模索する方が賢明
なのかも知れません。

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posted by bintian at 21:51| Comment(0) | 企業の海外進出撤退 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月03日

韓国仁川空港の朝食;牛の尾の煮込み

韓国仁川空港での朝食。
朝8時、ちょうど朝食の時間帯とあって、レストランは満席状態。

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韓国人の友人から勧められたのがオックステール(牛の尾)の煮込み、スープは、白濁していますが、実にあっさりしていて滋味に溢れている。
何と牛一頭分のシッポが入っているスープには、そのダシが溶け込んでいるのに臭みが一切なくまろやか。お肉は、何時間も煮込んだだけあって、骨がスルッと抜けるほど柔らか。そんなホロホロのお肉を咀嚼すると、まだスープに溶けきっていないわずかな脂がジュワっと出てくる。醤油ダレと薬味との相性もバッチリ。最後に残ったタレと薬味を器に入れ、テーブルに備え付けてある調味料で軽く味を調えて、キムチとご飯を入れるとテールダシたっぷりのクッパの出来上がり。

というわけで、朝から豪華な食事を堪能!
韓国出張ではこれも楽しみの一つです。

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posted by bintian at 06:45| Comment(0) | 旅行・出張 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月17日

日系企業の夜逃げも!

この一年間、中国からの撤退案件がかなり増えました。最近の噂では、日系企業の夜逃げケースもあったと聞き、ややびっくりしました。2008年リッマンショックの時、韓国系企業の夜逃げがありましたが、日本系の夜逃げは聞いたことがありません。

中国の状況は、ここまで厳しくなったのかといささかびっくりです。
人件費の高騰、中国系企業との技術のギャップが殆どなくなった、など日系企業は中国において、競争の原動力である優位性がなくなりました。また、この一年間、為替が約二割下がり、中国で安価の労働力を利用して、製品を加工し、日本に輸出する企業にとっては、撤退を加速させています。

東南アジアでは、労働力の供給パイが限られており、中国よりはるか速い速度で賃金上昇が予測できます。日本資本、中国資本の進出が加速すれば、一気に賃金上昇するだろうことは予測できます。

一体中小企業の生き残りの策はどこにあるのか?
日本か?中国か?東南アジアか?

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posted by bintian at 14:22| Comment(0) | ものづくり中小企業の現状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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